2014/09/03(水)
白沙村荘 橋本関雪記念館MUSEUMの館内紹介の最終です。
今回はある意味メインとなる2Fの企画展示室のご紹介。こちらは「美術館」というイメージから少し離れていますが、この新美術館にとっては無くてはならない部屋です。まず最初の写真にご注目。
2F展示室 【屏風の窓】
この屏風の窓は東山如意ヶ岳の大文字と白沙村荘の庭園が、立ち位置によって見え方の変わるレイアウトになっています。左窓には枝垂れ櫻と持仏堂の屋根が、右窓には存古楼と大文字が見えるような設計です。これは庭園内の橋本関雪の画室 存古楼のレイアウトに倣ったものです。彼の作による庭と借景の山を取り込んだ大きな山水屏風として鑑賞して貰うことができるようになっています。
2F展示室北向き
2F展示室南向き
2F展示室展望テラス
展望テラスからは空と、山とそして庭を望むことが出来ます。
庭園内からは橋本関雪の創り上げたミクロの景観が、そして新美術館からはそれらを睥睨するマクロの景観が用意されています。
造営開始から100年経って立ち上がった白沙村荘の最終ピース。それが白沙村荘 橋本関雪記念館MUSEUMなのです。