2014/11/23(日)
今年も干支色紙が出来上がりました。平成乙未年の色紙は、羊飼いの仙人 黄初平図です。
平成乙未年白沙村荘干支色紙
黄 初 平 図 (橋本関雪筆 八仙図屏風(1933)より)
黄初平は晋代中国の仙人です。羊飼いをしていた十五歳の頃、一人の道士に気に入られ金華山の石室に連れて行かれて仙人の修行をしたと言われています。その四十年後、兄の初起が行方の知れなくなっていた弟を探し当て、羊の行方を訊ねると初平は「ここにいますよ」と言って周囲に在った白石を全て羊に変えたと言います。その後初平は赤松子と名を変え、兄も魯班と名を変え仙道を極めたとされます。
石を羊に変える説話は「富を生む」と解釈され、日本でも古くから縁起の良い仙人として知られており、建物の装飾や織物、また日本画の画題としても描かれていました。
初平は現在、黄大仙と呼ばれており「全ての願いを叶える」ご利益のある神として、中国を中心に多くの廟が置かれて信心を集めています。黄大仙祠と呼ばれる彼が祀られた寺院は香港が一番良く知られていますが、広州や仏山、金華の他にマイアミやシドニーにも存在しています。
色紙は一枚 3,240円。白沙村荘 橋本関雪記念館にて販売しています。郵送をご希望の場合には送料350円が別途必要となります。お問い合わせは 075-751-0446 または info@hakusasonso.jp 白沙村荘事務局までどうぞ。