2023/10/26(木)
毎年恒例となります、白沙村荘の干支色紙の販売を今年も行います。
令和甲辰歳の干支色紙は2種類。数量限定でのご用意となります。
《春節祭之図》 1920(大正9)年作
日本の旧正月にあたる春節は、中華圏において一年の中で最も重要とされる祝日であり、各地で盛大な祝祭が催される。その祭りの中で「舞龍」と呼ばれる、何名かの演者が龍を舞い踊らせる行事がよく知られている。関雪は少年時代を南京町のある神戸市で生まれ育ったため、この春節には非常に馴染みが深かったと考えられる。彼の中では正月といえば春節祭であり、その脳裏に浮かぶのは色鮮やかな龍の舞う姿であったに違いない。極彩色に飾られた街並みに響く爆竹の音と、人々の歓声こそが関雪の懐かしき少年時代への追憶そのものであったのだろう。
【限定300枚】 1枚 ¥3、025(税込)
《富嶽雲龍図》 1920(昭和18)年作
背景にはほぼ輪郭のみで表された富嶽(富士山)が描かれ、その麓の川から激しい風雨を引き連れながら龍が現れて、渦を巻くようにしてそのまま空へ昇って行く。富士も龍も古くから信仰の対象であり、姿そのものが吉祥として扱われることから2つを合わせて大吉祥とする画題となる。狩野派の古典にもよく見る題材であるものの、本作の描かれた年代を踏まえると富士を日本、龍を中国に見立てているのかも知れない。関雪は近代画家の中でも特に日中友好派であり、両国の関係が好転することを願った側面があるのではないだろうか。
【限定600枚】 1枚 ¥3、025(税込)
干支仕様の色紙は、11月中旬頃より白沙村荘 橋本関雪記念館にて販売を開始します。
あらかじめのご予約、または郵送でのご購入(送料別途)も対応させて頂きます。
詳しくは E-mail info@hakusasonso.jp または TEL 075-751-0446 までお問い合わせください。